【サル結核】獣医師の届け出基準が変更されました

DSCN7187.jpgサル類の結核は獣医師が届け出の義務を負う感染症です。
厚生労働省のホームページによると,2024年3月6日,届け出の基準が改定されました。サル類の疾病に関する重要な変更ですので,SPDPでは改めてみなさまにお知らせする次第です。
関係者は正確な情報を得るため,下記に引用元として示した厚生労働省ホームページを必ずご参照下さい。



【変更点】検査方法の追加

検査項目に「放出インターフェロンγ試験」(IGRA) が追加されました。
市販のIGRAキット「PRIMAGAM」などを使用したIGRA検査で陽性結果を得た場合,獣医師は最寄りの保健所を通じて届け出ることが求められます。

感染症法に規定されたサル結核届け出のための検査法

改定前)

  • ツベルクリン試験
  • 塗抹検査による病原体の検出
  • 画像所見 (胸部エックス線)


改定後)

  • ツベルクリン試験
  • 塗抹検査による病原体の検出
  • 画像所見 (胸部エックス線)
  • 放出インターフェロンγ試験

【適用日】2024年3月6日

【改定の背景】

2022年度厚労省特別研究班「結核蔓延防止のためのサルにおける検査方法および診断手法の見直しに資する研究」研究成果の反映

【引用元】 必ずご参照下さい

「感染症の予防及ひ?感染症の患者に対する医療に関する法律第 13 条第1項の規定に基づく届出の基準について」の一部改正について

<https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou18/dl/240312-01.pdf>

研究班の研究概要へのリンクも掲載されています。

(リンク先の安全確認済み)